Mitchie M(ミッチー・エム)さんとは、初音ミクを人間のように歌わせることが出来る「神調教ボカロP」として有名な音楽プロデューサーです。
私がMitchie Mさんを知ったのは2011年7月31日に発表した2作目のオリジナル楽曲「FREELY TOMORROW」です。
ボーカロイドとは思えないほどの調声で、限りなく人間に近い歌声で歌うミクさんは衝撃的で楽曲や歌詞も素晴らしいFREELY TOMORROWは大好きな曲です。
バーチャルな世界に存在しピンクをメインカラーにするキズナアイちゃんならば、このFREELY TOMORROWを歌ってもいい存在なのではないかと私は思っていていつかアイちゃんがカバーをしたものを聞いてみたいと願っています。
ただ私はMitchie MさんについてはFREELY TOMORROWしか知らなくて、今も精力的に活動されていることを失礼ながら知りませんでした。
バーチャルYoutuberとも関わりがあって、大塚製薬のポカリスエットアンバサダーによるスペシャル楽曲「Nechusho No! No!」の作曲をされています。
ポカリスエットアンバサダーには初音ミクさんやMEIKOさんと共にミライアカリちゃん、YuNiちゃん、富士葵ちゃんが参加しています。
そんなMitchie Mさんが2019年11月にリリースした2ndアルバム「バーチャル・ポップスター」を購入したので感想を書いていこうと思います。
Mitchie M 2nd Album「バーチャル・ポップスター」について
ポカリスエットアンバサダーのスペシャルソングの作曲者としてMitchie Mさんの名前を見つけて、精力的に活動なさっていたことを知りさらに最近アルバムを出していることを知って購入しました。
キズナアイちゃんの活動を通してボカロ曲を少しずつ知っていくまで何も知らななかったので、本当に失礼ながら今回の「バーチャル・ポップスター」収録曲を1曲も知りませんでした。
ボカロ曲に触れていた方ならば1曲も知らないということはまずないと思われます。
Mitchie M feat. 初音ミク「バーチャル・ポップスター」アルバム試聴動画になります。
曲はもちろん素晴らしいのですが試聴動画の映像が素晴らしく、見ているだけでワクワクする作りになっています。
2ndアルバム「バーチャル・ポップスター」は1stアルバムから6年ぶりの2019年11月6日にリリースされました。
ジャケットイラストは「マクロス」シリーズや「甲鉄城のカバネリ」などのキャラクターデザイン・原案を手がけた美樹本晴彦先生が担当しています。
オリジナル楽曲15曲にボーナストラック2曲の全17曲が収録された非常に豪華なアルバムとなっています。
人間のようなリアルな調声技術を遺憾なく発揮したMitchie Mさんのミクさんが、様々な音楽性を持った楽曲を歌っている聞いていて飽きないアルバムでした。
半分の8曲と9曲のアルバムだとしても納得の楽曲が、なんと1つのアルバムに入っている贅沢な1枚です。
またFREELY TOMORROWが入っていないのが少し残念だったのですが、ボーナストラックの「キュート・メドレー〜アイドルサウンズ〜」に組み込まれていたのが個人的に嬉しかったです。
「バーチャル・ポップスター」で私が好きな曲
Mitchie Mさんの2ndアルバム「バーチャル・ポップスター」に収録されている楽曲はどれもテーマ性があって、初音ミクさんの持つ可能性に挑戦するような独創性がある曲ばかりでどの曲も好きです。
1つずつの楽曲にテーマ性があるので、このアルバムはランダムで順番を変えて聞くのも楽しいです。
何回も聞いていて全部の楽曲が好きですが、「バーチャル・ポップスター」で特に私が好きな曲は次の2曲です。
1曲目は「リングの熾天使 feat. 初音ミク, 鏡音リン, KAITO」です。
「バーチャル・ポップスター」が欲しいと思ったのは、試聴してこの曲が特に気に入ったからです。
初音ミクさんとプロレスを組み合わせ、さらにタッグマッチの模様を歌にする発想が凄いと思います。
ボカロらしからぬKAITOの熱のこもった実況、観客の歓声がプロレスの臨場感を演出していて試合を見ているかのような熱い気持ちになれます。
メロディがショーらしい華やかさと試合の重さを感じて素晴らしいです。
何よりも歌詞が良くて、挫折してそれでも健気に前向きに頑張っているのが伝わってきて元気をもらえる曲だと思っています。
もう1曲は「暗殺プリンセス feat. 初音ミク」です。
初音ミクさんが殺し屋を演じるストーリーをそのまま歌にした曲で、ドラマを見たような気分になります。
60年代スパイ映画のようなサウンドを表現しているためどこか渋い印象があり、ふんだんに取り入れられた効果音が気持ちがいい曲です。
私は風の音が好きです。
ガラッと場面転換して曲調が切り替わるのが、何とも言えない気持ち良さがあってドラマの挿入歌と合わせて複数の曲を1度に楽しんだような満足感がありました。
実はこの暗殺プリンセスは曲だけを何度も聞いていたのですが、ピンチの時にウィッグが舞ってなんで罠にはめたことになるのかが分かりませんでした。
動画を見て初めて「おとりのウィッグ」が舞ったことが分かってスッキリしました。
ちゃんとおとりのウィッグと歌っているのになぜか認識出来なかったのが、謎が解けた今となっては不思議です。
「バーチャル・ポップスター」収録の17曲はどれも独自性のあるテーマがあって、どの曲も甲乙つけがたい素晴らしいアルバムだと思います。