いよいよキズナアイの無期限活動休止前最後のライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」が2月26日に開催されます。
キズナアイを数年単位で応援してきた者としてこの最後のライブは見届けたいと思っています。
hello, worldの名を冠したライブは「Kizuna AI 1st Live “hello, world”」と「Kizuna AI 2nd Live “hello, world 2020”」、そして今回の「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」の3回でした。
ファーストライブを見た時にはこの凄いライブがさらに進化していきながら何十回も開催されると確信していたので、まさか3回目でラストライブとなってしまうとは思ってもいませんでした。
セカンドライブはXRの技術で進化を感じる素晴らしいライブでしたが、それでもDJの方々とキズナアイが並び立ってファンを盛り上げてくれたファーストライブが私の中では一番です。
ラストライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」はどんなライブになるのか楽しみにしています。
ところでこのラストライブではバーチャルタレントのゲストがなんと1809名も出演するそうです。
とんでもない数のゲストとライブステージのコンセプトアートを見ると正直イヤな予感がするので不安を吐き出させてください。
私のイヤな予感は大外れでラストライブはケチのつけようもなく綺麗に終わって有終の美を飾って欲しいと心から願っています。
Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022” に1,000名を超えるバーチャルタレントのゲスト出演者がついに決定!
Vtuberの世界が大きくなった演出がしたいのはわかるけれど
ラストライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」でバーチャルタレントのゲストが1809名出演してやりたい演出は何となく分かります。
キズナアイからバーチャルYoutuberの世界が今ではこんなにたくさんのVtuberがいる大きな世界になった、キズナアイが活動を休止した後もより繁栄していくでしょうというアニメの最終回のような全員集合の演出がしたいのだと思います。
イヤな予感がするのは出演する3Dモデルをどう扱うのかです。
まさかステージに立たせた上でモーションデータを入れて機械的に動かすつもりではないかと思ってしまうのです。
MMD作品ですとタイトルに表示した上でMMDで3Dモデルを動かすのと、キズナアイのライブに出演しますと表明した上でモーションデータを入れて機械的に動かされる姿が映されるのは全然違うことで嫌な気持ちになる人もいると思います。
バーチャルYoutuberの代表格であるキズナアイがそんなことをするわけがないと思うかもしれませんが、キズナアイの分裂騒動は3Dモデルの捉え方が運営側と視聴者側で違っていたことが要因の1つでもあります。
分裂した2号や3号の見た目をせめて分かりやすくするためにぴょこぴょこの色を変えてくれというファンの声に、ファンが何年も心待ちにしていた新衣装のモデルを与えることで答えたことを今でもその時に抱いた感情と共にはっきりと覚えています。
分裂騒動が終わりKizunaAI株式会社が運営となったことで3Dモデルに対する認識が変わっていることを願いたいですね。
ライブステージのコンセプトアートを見るとゲストの3Dモデルを並べるところまでは確定していると言っていいでしょう。
その先が問題でせっかく応募してきてくれた3Dモデルをただ並べるだけで終わりにするのか、どうせなら動かそうとするんじゃないかと思うのです。
例えばモーションデータを入れて機械的に拍手させられているのもどうかと思いますが、個人的に一番見たくないのは一緒に踊ろうなどとキズナアイが言い出して一斉に同じ動きで3Dモデルが踊りだす演出です。
他のバーチャルYoutuberとあまり交流出来ず、分裂騒動後にようやく交流出来るようになったキズナアイが最後の最後のライブで機械的に動く3Dモデルと一緒に踊って「みんなと踊れて楽しい」なんて1人遊びのようなことをさせられるとするならこんなに悲しいことはありません。
またあのキズナアイのラストライブに出演する推しの姿を見に来たファンにあまりにも不誠実だと思います。
活動しているVtuberにはそれぞれそのVtuberを大切に思い応援しているファンがいます。
ただの3Dモデルのデータではなくその姿で活動している方、その3Dモデルをデザインして制作した方、活動しているVtuberであればその姿を何十、何百時間応援しながら見てきた人達がいます。
都合の良い演出のために機械的に動かされている姿は晴れ舞台を見に来たはずの人にあまり良い印象を与えないのではないでしょうか?
どういう演出になるのか不明ですがエキストラ出演という表現や、ライブステージのコンセプトアートのこの場所で出演などとただライブ出演決定!ではなくもう少しゲスト出演するVtuberのファンのために分かりやすい工夫が必要だったと個人的には思います。
ライブ出演を謳っている以上個人的にはモーションデータを入れて機械的に動かす演出はNGで、ただ3Dモデルを並べている演出かごく一部のキズナアイと深い交流があったVtuberがステージ上でキズナアイとともに自分自身として歌って踊っている演出が見たいです。
ただ1809名の3Dモデルが並んでいる中でキズナアイ1人だけがポツンといる状況は孤独さが強調されて物悲しく感じてしまいそうですが、もしそういう演出であったとしてもマイナスの感情を感じさせないステージを見せてくれることを期待しています。
みんなで楽しく歌うキズナアイが見たかった
よく考えてみると私が見たかったキズナアイのライブは「バーチャルYoutuberのみんなと楽しく歌っているライブ」だと気付きました。
想像してみると身内感のある町内会のカラオケのようなこじんまりとしたものになるのでしょう。
世界を舞台にするアーティストキズナアイのライブとして相応しい内容ではありません。
結局私が見たかったのは「バーチャルYoutuberのキズナアイ」で凄いステージの凄い演出よりもお馴染みのメンバーと仲良く騒いでいる姿だったのかなと思います。
バーチャルYoutuber四天王や17年組と呼ばれる初期のブームの幻影を今も夢見ている悲しい古参なのだとふと気付いてしまいました。
最初にREALITYで出演者を募集していた時にはゲストはあまり参加しないと思っていましたが、いざ1809名のゲストが発表されてみるとキズナアイと交流のあったVtuberの名前がたくさんあってこれだけの豪華なメンバーが参加してくれるのなら凄いライブよりも楽しいお祭り騒ぎのようなライブが見たいと思ってしまいました。
キズナアイの今までのアーティスト活動を考えるとごちゃまぜのお祭り騒ぎのライブよりも未来を感じる凄い演出の凄いライブこそがラストライブに相応しいとは思います。
時間がもしあったのならラストライブとは別でごちゃまぜのお祭り騒ぎのライブも見たかったです。
ラストライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」がどんなライブになるかは見てのお楽しみですが、トラブルなく有終の美を飾る素晴らしいライブになることを祈っています。