キズナアイちゃんはイベント用にチェスの遊び方を学んだら良いのではないかという提案記事を書いたことがあります。
世界中で人気のボードゲームですし、既に多くのAIが活躍するゲームでもあるのでスーパーAIのキズナアイが学ぶのに相応しいのではないかと思いました。
ただこの時もう1つのボードゲームが思い浮かんだのですが、複数の理由で自分で提案を却下しました。
それが囲碁です。
却下の一番の理由は囲碁は奥深く難しいゲームだからです。
ただ囲碁には通常使用する19路盤の他に小さな9路盤があることに気付きました。
囲碁はルール自体はシンプルなので9路盤ならば可能性があると思って今回記事を書いてみます。
囲碁の良さ
囲碁とAIといえばGoogle DeepMindによって開発された「アルファ碁」ですね。
AIが将棋でプロに勝利した後も盤面が広く自由に石を置ける囲碁でAIが人間に勝つのは何十年も先の話だと言われていました。
その壁を難なく突破し2015年にプロ棋士に勝利した後、2016年に韓国棋院李世乭プロ、2017年中国囲棋協会柯潔プロという国際棋戦でも圧倒的な成績を残してきたトッププロを破り世界に衝撃を与えました。
トッププロの話で中国や韓国の話が出てきたことでも分かるように、囲碁はアジア圏で特に人気があります。
中国や韓国では広く親しまれるボードゲームで、これらの国のイベントで遊ぶボードゲームならチェスよりも囲碁のほうが馴染みがある可能性があります。
日本は将棋のほうが人気がありますが、大ヒット漫画「ヒカルの碁」の影響で囲碁ブームが起きて意外とルールが分かる人が存在します。
20代から30代の人がヒカルの碁世代と呼ばれるそうで、キズナアイのファン層にも重なる部分がありそうです。
実は私もヒカルの碁を読んで囲碁に興味を持ちルールを覚えた1人です。
日本のプロの世界では史上最年少の10歳で囲碁プロ棋士になった仲邑菫初段や7代タイトルの1つ名人位を19歳で獲得した芝野虎丸名人など若い人が続々と頭角を表しておりこれから盛り上がっていくことが予想されます。
これらをトータルで考えた時に囲碁はぜひ学び取り入れるべきものだと確信しています。
9路盤なら希望がある
日本のプロが盛り上がりそうだし、ヒカルの碁の影響でルールが分かる日本人も意外と多く、中国や韓国のイベントで活用出来そう。
囲碁には素晴らしい可能性がありますが、盤面が広く奥深く難しいボードゲームでアイちゃんが誰かと対戦出来るようになるまで非常にハードルが高いと思っていました。
またイベントで来場者と対戦しようにも対局に何時間も掛かってしまうためイベント用にも相応しくない気がしていました。
それらを解決してくるのが9路盤です。
囲碁で使われる19路盤は石を置ける盤面が361マスもありますが、入門用の9路盤ならば81マスしかありません。
囲碁は陣取りゲームで相手の石を囲んだら取ることが出来るなどルール自体はシンプルです。
囲碁のルールを学ぶ動画を撮影して恐らく10本は必要ないと思います。
そして9路盤ならば81マスしか石を置く場所がないので対戦してもすぐに決着がつきます。
簡単に決着がつくならイベント用にもちょうどよく、画面の中のキズナアイちゃんと来場が対戦して来場者は1人ずつ順番に石を置いていったら、1回の対戦で20~30人と触れ合うことが可能になります。
インターネット囲碁も盛んに行われているので生放送で対戦というのも面白いでしょう。
言葉が分からなくても遊べるのがボードゲームの魅力だと思いますし、世界中のみんなと繋がりたいキズナアイちゃんが囲碁を学ぶ価値は大いになります。
日本のプロが盛り上がって囲碁に興味を持つ人が増えた時に「キズナアイが囲碁を学ぶ動画」が存在すればそれをきっかけにキズナアイのファンになってくれる可能性もあります。
私個人としてはヒカルの碁の逆バージョンでプロが画面の中のキズナアイちゃんに指示をしている様子が見たいですし、囲碁のAIと対戦するのも見てみたいです。