キズナアイ分裂の話で未だに多様性という言葉が出てきます。
私はキズナアイが分裂して増えても多様性など得られない、もし多様性を持たせたいのならばキズナアイではなくチャンネルに持たせるべきだと考えます。
もう少しキャラクターが多様性を持てるのか考えるために、ガチャピンが多様性があるのかを考えたいと思います。
個人的には結論が出ていて「ガチャピンは多様性があるのではなく万能である」と思っていますが、なぜそう思ったのか書いていきます。
ガチャピンとは
ガチャピンとは1973年にスタートしたフジテレビ系の子供向け番組「ひらけ!ポンキッキ」から始まった「ポンキッキ」シリーズのマスコットキャラクターです。
長寿番組だった「ポンキッキ」シリーズは2018年に45年の歴史に幕を閉じました。
緑色のガチャピンと赤いムックの姿は一度は目にしたことがあるはずです。
番組は終了してしまいましたが、現在はYoutuerとしてあのUUUMに所属して精力的に活動しており「ガチャピンちゃんねる」の登録者数は26万人、総再生数5000万を超えています。
ポンキッキの番組で扱っていた「はたらくくるま」をYoutuberになっても継続してくれているのは番組視聴者には嬉しい配慮だと思います。
何歳になっても特殊な車両が実際に動いているのを見るのはワクワクします。
ガチャピンと言えば「スポーツマンとしてのチャレンジ」が最も印象深いでしょう。
ポンキッキの番組内で様々なスポーツに挑戦してきました。
私が一番印象にあるのはスキージャンプですが、そのほかにもヒマラヤ山脈への頭頂、スキューバーダイビング、パラグライダー、サーキット走行、さらに宇宙船ソユーズで宇宙飛行まで行っています。
ここまで様々なスポーツに挑戦したキャラクターもいないと思います。
ガチャピンは多様性がある?
様々なスポーツに挑戦してきたガチャピンですが、では多様性があるのでしょうか?
あるわけがないですね。
ガチャピンという1人のキャラクターが様々なスポーツに挑戦してきたのだから「ガチャピンは色々なスポーツが出来て多様性がある」ではなく「ガチャピンは色々なスポーツが出来て万能である」が正しいはずです。
多様性とは幅広く性質の異なる群が存在することです。
確かにスポーツの種類は幅広い性質のものに挑戦してきましたが、ガチャピンは1人です。
「ガチャピンは多様性がある挑戦をしてきた」、これなら正しいのでしょうがもし「ガチャピンは色々なスポーツが出来て多様性がある」と言うならそれぞれのスポーツを行うガチャピンを別人として見ていることになると思います。
ガチャピンは1人のキャラクターであり、スキージャンプをするガチャピンも宇宙飛行をするガチャピンも同じガチャピンであるはずです。
仮に別の存在と見ても最終的には「ガチャピンというキャラクター」にこれらの個性は集約するはずです。
スキージャンプをするAと宇宙飛行をするBなどそれぞれ別の存在とするとガチャピンが様々な挑戦をしてきたことになりません。
色々なスポーツに挑戦してきたのは最終的にはガチャピンに集約されているからこそ、ガチャピンは様々な挑戦をしてきたと言えるわけです。
キズナアイの場合は
キズナアイの場合は搭載AIが違うので別の存在に感じます。
しかしキズナアイというキャラクターも1人なのでやはり2号3号や中華アイちゃんのやってきたことは全てキズナアイに集約されるはずです。
例えば3号は17Liveのイベントに出演しましたが、皆キズナアイである以上キズナアイの出演履歴にしかなりません。
2号が読書家で芥川龍之介が好き、3号は絶対音感があるという個性があったとしてもそれで多様性があるとはならず「キズナアイは美少女が好きで、読書家で絶対音感もある」となるはずです。
多言語に対応してさらに分裂したとしても英語アイちゃん、ドイツ語アイちゃんと別々の存在となるのではなく「キズナアイは色々な言葉が喋れて何十ヶ国語に対応している」となるはずです。
ガチャピンと同じようにキズナアイも1人のキャラクターだからです。
それぞれ別々の個性があったとしても最終的にはキズナアイに集約し「万能なキズナアイ」が生まれるだけで「多様性のあるキズナアイ」にはならないのではないかと私は思います。
多様性を持たせたいなら別々のキズナアイと分かるよう区別をつけてキズナアイ軍団を作るべきで、キズナアイ軍団が様々な挑戦をしていく必要があるはずです。