キズナアイの無期限活動休止前のラストライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」が2月26日に開催されます。
ラストライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」 へ向けて300万円を目標としたクラウドファンディングプロジェクトを実施しました。
Kizuna AI ラストライブ “hello, world 2022”の支援者を大募集!伝説に残るライブを形ある思い出として残したい!
クラウドファンディングとは支援を募り多数の趣旨に賛同してくれた人から資金を集めてやりたいことを実現するシステムです。
キズナアイの300万円を目標としたクラウドファンディングプロジェクトは2022年1月26日から実施されて、開始わずか3分で目標金額の300万円の資金調達を達成しました。
2022年2月24日現在のクラウドファンディング支援金額は4500万円、パートナー数2500人、目標達成率1500%と驚異の数字となっております。
ラストライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」をより多くの人に見てもらうためにオンラインで無料配信したい、だからライブの支援をクラウドファンディングでお願いしたいというのは非常に理に適っていると思います。
有料ライブにしてしまうと仮に1000円で見れるのだとしても一気にハードルが上がってしまい、「キズナアイとつながってくれた全ての方に感謝の気持ちを伝えたい」という目標は叶えられないでしょう。
クラウドファンディングという選択肢を選んだこと、そしてキズナアイのラストライブのために支援をしたパートナーの方々の想いは尊重するべき素晴らしいものであり、クラウドファンディングプロジェクトには賛同しています。
しかし少し気になることがあるので「モヤモヤした」というタイトルにさせてもらいました。
クラウドファンディングプロジェクトやパートナーの方々を否定したいわけではありませんので書き方に気をつけつつ私が個人的にモヤモヤしたことを書きたいと思います。
ラストライブなのに数分で完売する先着順のグッズがあるのはどうなのか
5年も活動しているキズナアイのグッズは膨大で全てのグッズを入手しているファンは恐らくいないと思います。
Kizuna AI 1st Live “hello, world”のアーティストコラボアイテムの時点でパーカーが14000円などと比較的高額でアーティストごとにTシャツ、スリーブTシャツ、パーカーがそれぞれ8種類ずつ用意されていたのでコンプリートはまず無理です。
それでもファンであればなるべくグッズを揃えたいと思うものだと思います。
東京と大阪で開催されたKizuna AI 1st Live “hello, world”にはVIP席が用意させていてVIP限定のオリジナルクッションが特典として付属していました。
VIP席は人気のため多くの人が抽選の末落選していて、限定グッズが欲しくても手に入れられない人が出ましたが抽選の結果なので平等ではあります。
しかし今回のクラウドファンディングは先着順で10人や20人と人数制限があります。
キズナアイの活動無期限休止前最後のライブなのにこのクラウドファンディングでしか手に入れることが出来ないグッズがあるのも少しモヤモヤするのに、開始から数分で完売する先着順のグッズが存在しているのは申し訳ないのですがあまり良いと思えません。
ラストライブですよ。
15万円は簡単に出せる金額ではありませんがそれでもキズナアイのために支援したい、ラストライブの限定グッズがどうしても欲しい人がいたかもしれません。
26日のクラウドファンディングプロジェクト開始の時刻に待機して、パソコンやスマートフォンを操作して数分で15万円や10万円の支援を完了した10人や20人のファンだけしか手に入れられない限定グッズというのはモヤモヤするものがあります。
グッズ準備ために人数制限があるのは理解できるのですがそれならば制限以上の希望者がいたら抽選にするなど先着以外の方法がなかったかなと思ってしまいます。
クラウドファンディングプロジェクト開始までに高額の支援を決断して支援を実行した高額支援のパートナーの方々の想いは素晴らしいものであり、このような実行力と熱い想いがある方々がいたからこそ目標金額を3分で達成出来たと思っていますし尊敬されるべきだと思っています。
活動を休止するのにリターンありのクラウドファンディングはどうなのか
物珍しかったクラウドファンディングをよく見かけるようになって、クラウドファンディング絡みのトラブルや炎上も見かけるようになりました。
クラウドファンディングでよく見るトラブルの1つがリターンの品物が届かなかったり、説明と全く違う品物だったというリターン絡みのものです。
キズナアイのクラウドファンディングは無料で配信するラストライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」に関するものでデジタル関連のリターンが多く見られます。
また実物のリターンに関してもコロナ渦の情勢を考えるとすごく早い5月初旬の発送を予定しており、リターンに関するリスクを最小限に抑えていると思います。
リターンに関する説明も丁寧で、品物の発送の予定がラストライブから3ヶ月以内とリターンに関するトラブルはまず起こり得ないように見えますがリスクは0ではありません。
万が一のリスクを考えた時にクラウドファンディングで支援を受けてリターンを返す約束をしているキズナアイ本人が活動を休止しているのはどうなんだろうと思ってしまうのです。
活動を休止する前のラストライブのためのクラウドファンディングなのだから休止時に対応出来ないリターンありではなく、ラストライブ終了時に支援者にお返しが完了している状態が好ましいのではないかと私は考えます。
エンドロールクレジットやデジタルフラワースタンド、東京や大阪などでのデジタルサイネージに広告掲載で宣伝、あとは素晴らしいラストライブを見せてくれれば支援者へのリターンとしては十分な気もします。
キズナアイが活動休止中でもKizuna AI株式会社がいれば基本的には問題ないのですが、代表取締役の交代の動きがあったのを見るとリターンの品物が発送予定の5月初旬にKizuna AI株式会社は今の形で存在しているのか不安がないわけではありません。
クラウドファンディングサービス「うぶごえ」は2021年1月22日にローンチされた比較的新しいもので、Kizuna AI株式会社だって例えばラストライブ後に「love株式会社」になっている可能性もあるわけで万が一のトラブル発生時にどこに問い合わせをすればいいのか分からない状況になっているかもしれません。
支援を募ったキズナアイ本人が活動中ならばYoutubeやTwitterで何度か直接状況を伝えればトラブルを解決出来ますが活動休止中なので本人に直接問い合わせが出来ません。
キズナアイのクラウドファンディングはリターンに関するリスクを最小限に抑えたよく考えられた素晴らしいものではありますが、万が一のトラブルを考えた時に支援を募った本人が活動休止中というのが私は少し引っかかるものがあってモヤモヤします。